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Monday, January 31, 2005

嗅覚について

アメリカに来てからアレルギーがひどくなった。鼻が悪くなって、鼻炎のようになってしまい、匂いがしなくなるまで、真剣に直そうとしなかったのも悪い。甘く見てはいけないのだ。

というわけで、ここ2年くらい匂いがしないんです。段々しなくなったので、しないということにも気がつかなかった。最近、まじめに治療しようと思って薬を飲んでいます。そのおかげか、匂いがだんだん戻ってきました。

だ んだん、ではないな。時々です。それもパターンが読めない。あ、戻ってきた・・・と思ったら何の前触れもなくまたなくなっている。だから嗅覚がもどった 瞬間に色んなものの匂いをかぐようにしています。紅茶とか、せっけんとか、チョコレートとか。手のひらとか。普段、意識しないで匂いをかいでいるものが、 とてもとてもなつかしい・・・。

嗅覚って、ぜんぜん大切にしていなかった。意識しないときは何かの「匂い」がするなんて思わないのに、最 初に何か変化があるとき、たとえば雨が降りそうと か、春がくる瞬間とか、遠くで咲いている沈丁花とか、目で見るより、耳で聞くより先に、匂いがする。腐った食べ物も、何かが焦げているのも匂いでわかる。 今、それができないことが何より苦しいです。もちろん、もっと深刻な病気をかかえている人に比べたら匂いがしないことくらい何でもないんだけど。

以 前読んだ「黒い家」という本にでてくる女性は、性格異常者なんだけど、そういう人には嗅覚異常をもっている人が多いと書いてあった。匂いがしないので、 この女性は家中に腐ったものがあっても気にならない。こういう人になってしまったらどうしよう・・・。とくだらない心配をしています。もうひとつ嗅覚に関 する本で思い出すのはSFで「スメル男」というもの。体臭が理由もなく日に日に強くなっていき、世界中に混乱をきたす、という・・・まぁ、馬鹿な話です が。そういう人が近くにいても私には関係ないと思えるのは、いいことなのかもしれない。

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