今回、里親クラスで色々思い出すことがあったのと合わせて、引っ越しに関する思い出。
私の記憶に残っている一番古い引っ越しは、小学校一年生から2年生に変わる、春のことでした。赤ちゃんのときは、文京区かな?根津のあたりの下町に住んでいましたが、記憶にありません。
一年生としての私の世界は、目黒区碑文谷にあるアパート。2階に住んでいる近所の男の子たち。卒業した幼稚園。小学校。ピアノの先生。ピアノの練習をさせてくれていた、近所の人。目黒の区民センターの図書館、プール。それから、荻窪で通っていた教会とそこの友達、でした。
わたしがそのころ大好きだった友達は、教会の友達でふみちゃんとのぶちゃんという兄弟です。そのころ、3日間だか、1週間だか、ふみちゃんの家に泊まりに行かせてもらえました。私は今でもその春休みがどれだけ楽しかったか、覚えています。毎日友達と一緒にいられたことも、毎日どこかへ(公園とか)でかけたことも、つつじが満開だったことも。ふみちゃんのご両親においしいものを食べさせてもらって、夜も楽しい時間を過ごしました。
その楽しい日々が終わって、両親が迎えにきて、帰った家は、住み慣れた碑文谷のアパートではなく、新しい、見たことも無い、恵比寿のマンションでした。「新しいおうちで嬉しいでしょ。」くらいの反応だった両親に、小さいころから結構感受性の強かったわたしは大泣きしたのを覚えています。
なんでだましたの? なんで引っ越すこと教えてくれなかったの?
結構、こどもながらに、両親を責めたのではなかったでしょうか。
両親にしてみれば、会社の近くに住めることもあり(一駅分しか違いませんが、碑文谷のアパートは駅から遠かったので通勤には不便だったと思います)、部屋数も増え、ハッピーな引っ越しだったはずです。そして、説明しても、1年生の私には小さすぎて、理解してもらえないと思ったかもしれません。もしかしたら、説明してくれていたのに、私がちゃんと理解していなかったのかもしれません。
私は、一年生のときの担任の先生が今でも名前を忘れないくらい、大好きでした。バスで幼稚園の前を通るたびに、「ここに通ってた」と思いました。上の階に住んでいた、毎日一緒に遊んでいた、男の子たちにも、ちゃんとお別れをしていない。いつも私に、大人のようなきちんとお茶を入れてくれたおばちゃんにもちゃんと挨拶していない。三輪車にのっていたアパートの前の道。ピアノの椅子をぐるぐる回して怒られたこと。みんなに「すずめのお宿」と呼ばれていた立ち入り禁止の公園。つんで食べた、へびイチゴ。
電車にのれば一駅ですが、小学校2年生の私には、遠い国のようでした。そこに住んでいないというだけで、今まで私の世界のすべてだった碑文谷の住人と、どういうつながりを持ち続けていけばいいのか、わかりませんでした。そして、恵比寿の新しい環境で、小学2年の私は、多分人生で初めての「鬱」というか、ものすごく内側に閉じた状態で一年間すごしました。それは、3年生でクラス替えがあるまで続きました。学校で、発言をしたり、友達と遊んだ記憶がまったくないのです。そのあとはハッピーなもともとの人格に戻るのですが、この小学2年のときが、どれだけトラウマだったか、今まで気がつきませんでした。
今回、荷造りをしながら、引っ越しはこどもがいたら、それは邪魔だろうなぁ、と思いました。両親は私を傷つけるためにしたことではなく、よかれと思って、あるいは、他に選択がなく、せめて一番楽しく過ごせるようにと、友達の家に泊めてくれたのかもしれません。
里親クラスで学んだことは、「失う」ということは痛みであるということ。
アメリカでフォスターシステムに入るこどもたちは、少なくとも4回はフォスターファミリーを転々とすると言われています。その度に、引っ越し、環境の変化があります。
彼らが家族と呼べる人たちを離れ、自分のよく知っている環境、学校、友達、先生、を離れるたびに、それはLoss 失うということであり、痛みであります。それが、週に一度アイスクリームを買いにいくお店の店員さんであっても、そのこどもにとってはLossなのです。
どんなに小さくても、こどもの環境の変化をわかるように説明してあげてほしい。時間がかかってもいいから、心の準備や、さよならの準備をさせてあげてほしい。そして、その子があなたの家にいる時間がたとえ二年間だけだったとしても、その間とった写真や、思い出を、アルバムにして渡してあげてほしい、とクラスでは教わりました。
私たちが普段、ものすごく当たり前に思っている、積み重ねて来た思い出、写真、幼なじみ、近所の知り合い。そういうものを、持たずに育っているこどもがたくさんいることを知りました。
何も失わずに生きてきた人などいないのです。わたしの人生って、途切れ途切れでつながっていないような気がします。ところどころ、記憶がすぽーんと抜けている場所があります。けれど、失うということを経験していることが、もしかしたらこれから関わっていくこどもたちを理解する糧になっているのかもしれません。痛いけど、思い出せてよかったと思うのです。
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5 comments:
私も父親の転勤で、6回ほど引っ越ししているので、思い出そうとすれば色々出てきそうです。
これからもまだ引っ越しします。
こどものために大事なこと…覚えておけるといいなぁ、と思いました。
私の母は、荷物を少しでも減らすために、私の子ども時代の作品の数々を捨ててしまってます。仕方のないこと、だけど、今になって「残っていたらなぁ」と思う品々。
こどものころの作品をすべてとっておくわけにもいかないですしねぇ。
私もこのあと、留学や、引っ越しや、色々ありましたよ。でもこの時みたいに苦しかったことはもう二度となかったです。なれちゃうのかな。
yeah, i had so much fun when you came to stay over at our place. didn't know until now that our parents tricked us! as we are planning for our house to be made by end of this year, i am struggling with the thought of making my daughter move to a new school next year.6年生で新しい学校はちょっと寂しいよね.after reading what you went through, ちょっとだけではなく、かなりだよね。でもね、there are times when she would come home from school and say,"i wanna move now!" when i asked her why, she says,"いじめられてるから。。。” oh boy.
there are other days that she says she doesn't want to move. what to do, what to do...
fumichan.... that's a tough call. i really can't imagine that she will be いじめられてる??maybe you can talk to her first... slowly find out... and talk about pros and cons together... think of things that she can look forward to. think of things that she will miss very very much. and tell her that we can make a way for her to meet those friends (play dates?).
this post made me remember a lot of things... i hope i don't sound like i was complaining! :) i pray that the move will be smooth for Yuka...
sentimental experience builds character... i think... :)
thanx chen! yeah, i have talked with her. the いじめthat she was feeling was: name calling. one girl calls her okayu...and she hates it. other calls her ぶりっこ。はぁ〜〜〜.I've told her to just ignore but she hates it with passion when she's called names.
there's so much more... like hitting, pulling, making her late for after school activities... sigh... i am trying to see where to draw the line of being protective mother or to see if she can resolve it herself.
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