Pre-teenの頃は、みんな同じ音楽の聴き方をしていると思っていた。
音楽の好き嫌いは、歌っている・演奏しているアーチストの好き嫌いにつながり、歌詞の意味がわからなくてもその人の「かっこよさ」に惹かれていた。
Teenageの頃は、共感できる歌詞とか、こんな人になりたいと思わせる歌が好きだったような気がする。
20代になってから、どうして同じ曲を聴いても、聞く人によって感想がこんなに違うんだろう、と思っていた。自分の観点からしか物ごとを見ることができなくて、他に「聴き方」があるなんて考えもしなかったから。私の友達は、自分と同じ感じ方、考え方、好き嫌いが似ている人によって構成されていたし、そうでなければ、ものすごくプライベートなスペースで音楽に没頭していたと思う。人との付き合いの幅が広がって、特に色んな考え方をするミュージシャンの友達ができりるようになって初めて、人によって聴き方が違うんだ・・・とわかった。
まず、私の聴き方は「旋律、声」重視。メロディーがいい曲のほうが、歌詞よりも大切。そして声。どんなにいいアレンジの曲でも私にとって気持ちのいい声じゃないと、好きになれない。好きな歌手が歌えばどんな曲でも好きになれるタイプなのかもしれない。私にとって気持ちのいい声っていうのは、「作りすぎていない」声。エフェクトのかけかたではなくて、すごくシンプルに発声の問題だということに気がついた。発声が正しいとか間違っているとか、堂々と人のことを言えるほど偉くはないけど、聞いていて気持ち悪くなっちゃう歌い方の人っている。
もちろん歌詞もビートもアレンジも大切なんだけど、極端にいえばこういう聴き方をしている。ボーカリスト的な聴き方だと思う。
ベーシスト、ピアニスト、ドラマーはそれぞれ自分の楽器中心に聞いている。それぞれの楽器中心なんだけど、次に聞くのがバンドのまとまり、Grooveのようなもの。この人たちに歌はどう思う?って聞いても、ピッチとリズムさえ狂っていなければ気にならないと言う。どんな声だったか、どんな歌詞なのかまったく関係なく、この曲好き!と言う。
よく、クリスチャンの世界では「Secularな音楽は、歌詞の内容がよくないから聞かないほうがいい」というけど、こういう聞き方をする人たちにとって歌詞の良し悪しはあまり関係ない。かえって、歌詞が「正しく」ても伴奏がボロボロだったら強制されても聞かないと思う。
あとは、全体が聴こえる人たち。これは、訓練なのかもともと持っている資質なのかわからないけど、この人たちの聴き方はすごくちがう。Arranger やProducerの聴き方。どんな部分も聞き逃さない。Instrumentsのおもしろさ、Vocalの強さ、歌詞の深さ、アレンジと雰囲気のおもしろさが、いっぺんに聴こえてしまう人。私がこれをやろうとすると、何回かにわけて、その部分に集中しなければ聴きだすことができない。
最後に、こういう人が一番すごいと思うけど、その音楽の「スピリット」が聴こえる人。もう、耳や感情で聞いているんじゃなくて、自分のスピリットで聴いているんだと思う。こういう人たちは、本当に聖霊の臨在のある音楽を聴けば「それ」が聴こえるし、ミュージシャンの性格やその音楽を作っているときの心の状況まで見えてしまうのだ。うん。ここまでくると、音楽の聴き方というよりは、「見方」になっているのかもしれない。耳だけじゃないんだよなぁ。クリスチャン音楽のプロデュースをする人はProducer+スピリットな聴き方のできる人が理想的だと思う。
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